ハッピー☆ラッキー




千尋はキッと鋭い視線を私に向けると、


「恋愛オンチのナナ先輩にはわからないんですよ!!!!

寛貴先輩はわたしが初めて本気で好きになった人なんです!!!!勝手なこと言わないでください!!!!」


声を荒げ、吐き捨てるように言うと、店を後にした。


[恋は盲目』とは言うけれど、今の千尋には何を言っても暖簾に腕押し、馬の耳に念仏といったところ。


恋愛オンチ……


自分でもわかってはいるけれど、その言葉、


「うぅっ……」


かなりグサッとくるんだよね。


脱力し、テーブルに突っ伏した。


「はぁーっ、どうしたもんだかね……」



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