ハッピー☆ラッキー




「あなたが控えだなんて、ずいぶん落ちたものね」


棘を含んだ言葉を放つのは、


「秋元先輩……」


今日も大きなマスクに苛立った様子。


目には目をとは言うが、


そんな挑発に乗りはしない。


「はい、おかげさまで。うちは少数精鋭隊ですが、なめると痛い目に遭いますよ」


バッサリ斬り捨てた。


今ならわかる。


彼女は虚勢を張っているだけで決して強くはないということが。


「相変わらずね、その生意気な物言いは」


彼女は気に入らなかったのか、眉間に皺を寄せて、


「確かにあの二枚看板は侮れないわね。だけど、うちの方が上よ」


けど、それは戦ってみなければわからない。


「期待してなかったけど順調に勝ち上がっているじゃない、褒めてあげる。

ここまで来たなら約束どおり決勝まで来なさいよ、必ずコートに引きずり出してあげるから」


そう言うと、練習を開始した選手達にゲキを飛ばしに行った。



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