「いいの~?千尋、そんなこと言っちゃって~!
昨日もテレビで女の子にキャーキャー言われていたわよ」
寛貴も地区予選を勝ち抜き、全国大会出場を果たし、彼の活躍は連日テレビや新聞を賑わせていたから千尋は心中穏やかではないだろう。
「あぁ、寛貴ですか?アイツも順調に勝ち進んで余裕ぶっこいているように見えますけど、いっぱいいっぱいだって弱音吐いていたから女の子に目を遣る暇なんてないと思いますよ。
あの変態、しっかりしろ!って怒鳴りつけたらすっかり元気になっちゃって…
でも、浮気したらただじゃおきませんけどね」
なんて言いながらも目は笑っていた。
あれからふたりの力関係が逆転。
寛貴はすっかり恐妻家の旦那のようになった……。
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