幸せ、なんて言われると嬉しくなる。
「わたしもだよ」
感謝の気持ちを最小限の言葉にこめた。
『ナナちゃん』
ケイくんの声が鼓膜と心を揺らす。
「ん?」
一瞬の間の後、
『好きだよ』
高鳴る胸の鼓動。
いつもならわたしも同じように気持ちを伝えられるのに……
「「ケイくん、愛してるーーー!!!」」
えっ!?
亜子と千尋がわざと聞こえるように言った。
あぁ、もう……。
『ははは……
例の後輩くん達が代わりに言ってくれたみたいだね。
後輩に慕われる先輩っていいよな』
いえいえ、わたしの場合、単にからかわれているだけですから……。
『これ以上話していると、ナナちゃんが大変みたいだから今度こそ切るね、おやすみ』
「うん、明日電話する。おやすみなさい」
そう言うと、電話を切った。
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