「もしもしっ!」
『ナナちゃん、俺……』
毎日聞いている声なのにケイくんへの免疫力は下がる一方で…
特に心臓なんてダッシュ5本続けてやった後みたいに早くなって、顔まで火照ってきた。
あぁーーっ!!!!
美帆がニヤニヤ笑いながらこっちを見ているし……
恥ずかしくて、逃げるようにベランダに出た。
『いよいよ始まるね』
「うん」
『何だか俺まで緊張してきちゃうよ』
ケイくんの言葉におかしくなって、
「今から緊張していたら自分の試合まで持たないよ、リラックスリラックス」
誰の試合なのかわからなくなってくるよ。
『会場で応援できないのは残念だけど、ナナちゃんのこと、応援しているから』
ケイくんの言葉はわたしに勇気を与えてくれる。
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