そんな願いも虚しく
「ナナ?ナナでしょ!!!?」
マネージャーのはるかがわたしを呼んだ。
「えっ……ナナ?」
明東大付属のレギュラーメンバーは騒然とし、チームメイトがわたしをガードするようにとり囲む。
「すみません、わたし達練習があるので失礼します」
美帆が牽制するが、彼女達は何かを訴えるようにわたしを見つめた。
「あなた達、何をしているの!!!?宿舎に戻るわよ!!!!」
ものすごい剣幕の主を見ると、真夏だというのに大きなマスクをした長身の女性が腕組みをし、威圧感を漂わせていた。
彼女は……
「秋元先輩……?」
そう、彼女はお兄ちゃんの元カノで2年前、わたしを陥れた秋元沙世。
不快と拒絶。
彼女に感じるものはそれだけ。
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