ハッピー☆ラッキー




「ナナがこうなったのは、俺の責任だ。

あの時ナナのことを信じていたら、ここまで追いつめることはなかったのに……」


お兄ちゃんの声が遠い意識の彼方で聞こえた。


「そんなに自分を責めてはいけないわ。あなたも被害者だったんだから」


美鶴代先生の言うとおり、お兄ちゃんはわたしを潰すために、キャプテン達に利用された。


「いや、もっと早く気づくべきだった。

あんなに好きだったバレーを俺が取り上げてしまったんだ。

俺だけが何もなかったようにバレーを続けて……本当に最低の男だと思うよ」


もう2年も経つというのに、お兄ちゃんもあの時のことを悔やみ、苦しんでいる。


「あの後気になって、こっそりナナの様子を見に体育館に行った。

悲劇は俺の前で起きたんだ……ッ」


お兄ちゃん、泣かないで、


泣いちゃダメだよ。


「海翔くん、もういい……もういいから」


美鶴代先生の言うとおりだよ。


お兄ちゃんにはわたしの分まで頑張って欲しいんだから。



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