「沙世から聞いたぞ、お前がチームワークを乱して困っているって」
咎めるようにお兄ちゃんは言った。
キャプテンがお兄ちゃんにあることないことを吹き込んでいる。
どこまで汚いの……
「違う!わたしはちゃんとやっているわ!!!!お兄ちゃんはわたしよりもキャプテンの言うことを信じるの?」
お兄ちゃんは、刺すような視線をわたしに向けると、
「沙世が俺に嘘なんて吐くわけがないだろ?」
完全に彼女を信じきっている。
まるでマインドコントロールされているみたい。
今までこんなこと言ったことなんてなかったのに……
お兄ちゃんは恋に溺れ、洞察力が鈍ってしまった。
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