6月に入り、インターハイ地区予選に先駆けてレギュラーメンバーの発表があった。
レギュラーメンバーは18人、その中にわたしの名前があった。
正直、嬉しさはなかった。
当然とは思っていないし、今年は選ばれなくてもいいと思った。
わたしがレギュラーになったことで、今までレギュラーだった先輩がその座を追われることになるわけで、
しかもそれが3年生だったらどうなるのか、結果は目に見えていた。
中学時代も同じことがあった。
けれど、先輩はわたしの実力を認め、逆に励ましてくれた。
でも、今回は……
バシッ!
頬に痛みが走った。
「あんたのおかげでレギュラー外されたのよ!!!!
最後の大会なのに…どうしてくれるのよ!!!!」
殴ったのは、3年生の蔵原先輩。
春高バレーでもスパイク決定率がレギュラーの中で一番低かったから自分でも危ないということはわかっていたはずなのに……
鬼のような形相でなおも掴みかかる先輩に、吐き気を覚えた。
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