ハッピー☆ラッキー




そんなある日の休日、


「俺、彼女ができた」


一緒にランチをしていると、お兄ちゃんが恥ずかしそうに言った。


高校時代、ファンクラブや追っかけがいるくらいモテモテだったのに、


モデルさんみたいに可愛い同級生に何度もアプローチされていたのに、


バレー一筋で女の子になんて見向きもしなかったお兄ちゃん。


ついに春が来たのか……


ほんの少しの寂しさと大きな喜びが交錯した。


わたしなんてもうすぐ16歳なのに、初恋はまだ……


それもこれも、身近にいるお兄ちゃんにも責任があるんだから。


中学時代も、高校入学してからも男の子から告られることがあった。


でも、ついついお兄ちゃんと比べてしまって……


別にブラコンでも何でもないのに……。


妹のわたしから見ても、お兄ちゃんはカッコよすぎて、何でもできすぎて、


罪な男だよ、お兄ちゃんは……。


「はぁーっ!」


大きく息を吐き、目の前のお兄ちゃんを睨んだ。



.