急いで帰り支度を済ませ、昇降口まで来ると、
「ナナーーっ!!!!」
声をかけてきたのは、バレー部キャプテンの柳原美帆。
美帆とは中学からの同級生、バレー部で苦楽を共にしたわたしの過去を知る数少ない人間のひとり。
「ん?どうした?」
言いたいことはわかってる。
美帆は顔の前でパンッと手を合わせると、
「一生のお願いっ!練習に付き合って!全国大会出場だし、ねっ、お願い!!!!」
やっぱり……。
練習に付き合うのは以前と比べて苦痛ではなくなった。
美帆もそうだけれど、亜子や千尋もいるし、チームの雰囲気がわたしには合っている。
そう、実力だけは一流でも、あの悪魔が集結したような冷たさと刺々しさだけのチームとは違う。
厳しさだけじゃない、温かさと愛情を感じる。
「あと、折り入って相談なんだけど……」
数秒後、わたしは衝撃的な言葉を聞くこととなる。
.


