「待ってよ、お兄ちゃん!!!!」
慌ててお兄ちゃんを追いかけた。
ほんの少しだけど、ケイくんのことが吹っ切れたような気がした。
家に帰って携帯を確認すると、ケイくんからのメールが届いていた。
『了解です。テストが終わるまでナナちゃんの気持ちを尊重します。
もしかして僕、気に障ることしちゃったのかな?
もうすぐテストだし、気持ちを混乱させたくないので、テストが終わったら理由を聞かせてください。
最後にナンパされないように気をつけて、勉強頑張ってね。』
彼女がいるくせに、もうわたしに構わないでよ。
優しくされればされるほど、わたしが辛くなるということをあなたは全くわかっていない。
もう会うことも、話すこともない。
携帯の住所録からケイくんのデータを呼び出して、
「もっと彼女のこと、大切にしなさいよね」
ピッ!
ケイくんからの電話もメールも着信拒否にした。
「よし、勉強勉強!」
ケイくんの気持ちを振り払うように勉強に集中した。
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