結局、練習は1時間では終わらず、
「レシーブは正面から受けろ!」
「トスが低い!どんなに低くてもアンテナ2本分の高さまで上げないとスパイク打てないだろうが!!!!」
「跳べ!もっと高く!!!!お前のジャンプはそんなもんじゃないだろ!!!?」
手加減なしの熱血練習は2時間ぶっ続けで行われた。
試験前なのに……
お兄ちゃんはわたしを浪人させたいのか……。
ますます破壊力がアップしたお兄ちゃんのスパイクは、当てることで精一杯。
動体視力が追いつかなくなってきた。
あれが世界のレベル。
何だか自分だけ取り残されたような気分だ。
何でお兄ちゃんは帰って来ると、何だかんだと理由をつけてはわたしを練習に連れ出して行くのだろう?
もうバレーは辞めたのに……
もうバレーなんてやりたくないのに。
拒絶する心とは裏腹に、
体はボールを打ちたいと訴える。
もっと高く跳びたいと叫んでいる。
でも、
でも……
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