え……
ま、まさか寛貴は……
ドМ!?
「いいわよ、わたしが寛貴のこといっぱい叱ってあげる」
笑顔で頷く千尋に寛貴の表情がぱぁっと明るくなった。
どうやら千尋は寛貴の新たな扉を開いてしまったようだ……。
「それじゃ先輩、今度こそおやすみなさーい!!!!」
ふたりは手に手を取って帰って行った。
今にも切れそうだった絆が、今夜しっかりと結ばれた。
「一件落着か……」
間違いは嵐を呼ぶ……
嵐どころかブリザードに吹き荒れた血の雨が降るんじゃないかと思ったよ……。
もうあのふたりのトラブルに巻き込まれるのはまっぴらごめんだ。
本当にわたしはお人好しのトラブル背負い込み屋、だよね……?
「はぁーっ……」
シンプルにいかないのが恋愛というもの。
恋愛初心者のわたしにはハードルが高すぎる。
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