「はいはい、いつでもどうぞ。ほらっ、寛貴、いい加減立ちなさいよ!!!!」
強く促すと、寛貴は渋々立ち上がった。
「全く、アンタ達のゴタゴタでこれ以上わたしを巻き込まないで欲しいわ。テスト前なのに、遅くなっちゃったじゃないの!!!!
寛貴、アンタだって受験生なんだし、フラフラしてる場合じゃないでしょ?」
わたしの言葉に、寛貴がちょっと不貞腐れたような表情を見せると、
「こらっ!本当のことなんだから、そんな顔しないの!!!!」
千尋に頭を叩かれ、
「ってー!!!そんなに叩いたら、ますます頭悪くなるじゃねぇかよ!!!!」
寛貴は痛そうに頭を押さえているけれど、嬉しそうに見える。
「千尋、遅くなっちゃったから寛貴に家まで送ってもらうのよ。
寛貴もごまかさないできちんと自分の気持ちを言うこと、わかった?」
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