「残念だけど、ナナ先輩、彼氏がいるの。アンタなんて足元にも及ばないくらいの超イケメン。
アンタみたいな女に無節操な男、ナナ先輩が好きになるわけないじゃない!!!!
勘違いも大概にしなさいよ!!!!」
なじられるのはわたしだと思っていたのに……
千尋の意外な言葉にただただ驚くばかりで、寛貴だけでなくわたしも言葉にならず、その場に立ち尽くした。
ケイくんは彼氏じゃない。
さっき失恋したんだよ……。
あぁ、泣きそうだよ
「ナナ先輩」
初めて千尋がわたしを見た。
「は、はいっ!!!!」
今度こそわたしが怒鳴られて殴られる番……。
歯を食いしばって……
緊張が走る。
千尋はわたしの前に立ち、
「すみませんでした!!!!わたしの監督不行き届きで先輩にご迷惑をおかけして……」
そう言うと、深々と頭を下げた。
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