『お前なんかただの保険。こいつと付き合えなかった時のな。毎日一緒に帰ってやってたんだから感謝しろよ』
泣きたくなった。
何がいけなかったんだろう。
あたしの友達の子は、気まずそうに顔をうつむかせている。
『別れて欲しかったなら、言って欲しかったよ……』
あたしだって、そんな心の狭い女じゃない。
別れてって言われて、嫌だ、なんて言わない。
『だから保険って言ってんじゃん。こいつにフラれたらお前だから』
……ふざけないでよ。
もういいや、別れよう。
『今までありがとう、ございました』
あたしはそう言って走り去った。

