消防士の人に事情を聞かれているお母さんの目を盗んで、 詩織は炎にどんどん侵されていく家に体を近づけていった。 「おばあちゃん...........」 どうして? なんで? 胸が苦しくなる疑問が涙となって溢れてきた。 「君、危ないよっ!」 もし消防士の人に止められなかったら自分は...... 火は大きくなっており鎮火はすぐには出来なかったけど、すぐにおじいちゃんとおばあちゃんは救出された。 だけどもうすでに心臓は止まっていた。