奴=くっそキモい爽やかなｸｽﾞ。
「次、どこ行きたい？」
「んー、黒美決めていいよ？」
ニコニコ笑って話す二人。
周りの人から遠巻きに見られてるのわからないのか、
溜め息をつきながらさっき買ったばかりのたこ焼きを食べる。
………ウマッ！
黒美は笑って、未だにｸｽﾞと話しながら、ケータイをいじっている。
可愛いなー、黒美。
そして。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪
「皆さん、急遽プリンス・プリンセスを実施致します。店を閉じて、急いで体育館へ移動して下さい、」
と鳴った瞬間。
私とｸｽﾞはアイコンタクトを取ると、
ｸｽﾞが黒美をおんぶして、私は人の合間を縫って道を作って行く。
