真ノ花と嘘ノ花




希蝶に立ち向かっていく彼女の姿はまるでヤクザ。


そんな彼女に、廉は。


「裏切り者の話?聞くまでもねぇな。」


「聞こうともしないなんて………バカでしょう?自分の意見と人の作り上げた話で勝手に姫から降ろす。やはりバカ。」


由美は笑って言う。


奈稚が苦虫を潰したような顔になっている。


廉は由美にとっての嫌いな言葉を吐いた。








「お前だって、姫野の事が好きな人達の話も聴かずに殴ったりしてんじゃねーの。」







バコッ ドガッ ゲシッ


由美は廉を殴る。