真ノ花と嘘ノ花




黒美は成績も良く可愛いし、性格もいい皆の憧れ。


由美は仲間想いで、美人だし、皆をまとめたりも出来る。


柚里は、運動神経が良く、格好いいし優しい。


莉音も運動神経が良くてイケメンだし、明るくて人当たりがいい。


そんな親友達で彼女は不安だった。


(知ってる、のにわかってるのに、そんなこと言わないでよッ………。)


そんなとき、ふわりと抱き締められる。


いつもはそんなことしない子、が。


「由美ッ、何で………。」


涙がこぼれ落ちそうになる。


「ッ、はぁ、ユリあんたねぇ」


「もっと親友を頼ってよ。」


「うん、うん。ユリは甘え下手だよ。」


「ハァ、こんな泣きそうな親友の愚痴とか言えねぇわ、俺。」


由美、黒美、柚里、莉音………。


「ッ、莉音!?お前裏切ったの「ちげぇよ。俺は、やっぱりお前等より百合のが好きだな、って。」ッ、なんでたよ!」



「なんでだよ?はぁ?あんた達何言ってんの?百合の話も聞いてない癖に?」