車が発進した。 黒美が笑って、百合にたずねる。 「昨日は、鈴崎君と話せた?」 鈴崎、レイザキリオン。 (莉音のこと………あぁ!) 「うん、久しぶりに。」 「ふっ、良かったじゃない。」 彼女が笑ってそう言うと、由美がそう言ってくれる。 (・・・そうだ!) 「今日のお昼、一緒に食べようよ!」 「え?」 由美が驚く。 黒美は笑って、 「そういえば、鈴崎君白黒の歌聞いてたよね。」 (知ってるんだ。) そんな時、学校についた。