「ひ、姫野・・・!?」




「ね、猫、ですか・・・?」



「持ち歩いてたのか。」



という彼ら。



ふふっ、と笑う彼女は。



「散歩してたの。ね?鈴音?」



「にゃーぉ。」



猫に微笑んでポーチから高そうな猫用?のお菓子を鈴音君にあげる。




「ふふっ。ねぇ、由美。とっても可愛いでしょ?」




天使のような笑顔。



白く毛並みのいい鈴音君は短い手足をちょこちょこ動かして彼女の細い綺麗な太股の上に座って寝た。



「・・・はぁ、もういいや。」



由美は自嘲気味に笑って。



爽君は安心したような笑顔をみせた。



「それで、さっき何て言ってたの?」



にっこり笑う黒美。