真ノ花と嘘ノ花




奈稚、希蝶の姫。


「じゃあ、オレ、プリンスー、」


幹部の柳瀬葵。


「してみたいですね、奈稚さんのプリンスは。」


同じく幹部、平野浩。


「俺は、いいや。したいけど、ゆずる。」


幹部、鈴崎莉音。


「ごめんなさい。立候補制じゃなく、投票制なんですよ。」


「じゃあ、私、くみたん押し!!」


「うちもーーー!」


「俺も。」


「はい。黒美押し挙手。」


そこで声を上げたのは希蝶の姫で。


「セコいよ、皆!!」


私コスプレ喫茶ですることないからしたい!って。


静まった教室。


そんなとき声をあげたのは。


「奈稚ちゃん、だよね。このクラス皆優しいから、希蝶でも奈稚ちゃんもコスプレ喫茶出れるんだよ?あとは、プリンセスのやつは、歌だから私意外のクミちゃんってよくわかんないけど変わってくれるんじゃないの?」