男の人に曖昧に頷く。 由美がにこり、 「戻ってきて。すぐに。」 その間も黒美は放心している。 そんな私を見かねて、 「姫野?」 男の人が言う。 すると、 「・・・かばん、足りない・・・・・・。嫌、だ。由美ィ、!」 ひとみがうるうる。 由美が固まる。 由美も恐れる鞄。 鍵つきの怪しい鞄。