真ノ花と嘘ノ花



前を歩いて居る、黒美に。


追い付く。


すると、黒美が。


「桜鈴高校辞めて、違う所に転校しない?」



・・・!?




「えぇッ!何で!?」


意味が解らないので尋ねると。


「記憶の無いまま桜鈴に居るのは辛いから記憶が戻ってから桜鈴で過ごす、とか!」


そんなに、気遣って貰わなくても・・・。


でも、桜鈴に居るのも、なぁ。



あ!、



「お金のも、問題が・・・。」


・・・、黒美?



ニコッって笑って。


「そこはコネで、ね?」


・・・



行かせるつもりだ・・・。



こういう時の黒美は何も聞かない。



ほんとに、もうッ。