真ノ花と嘘ノ花





「なんであんたのバイクに私が乗んなきゃいけないのよ!」



・・・文句言うなよ。


「じゃあ、来んな。」


「はぁッ!?行くに決まってんでしょ!」



意味わかんない、何て言いながら普通に乗る姫野。


・・・。


「女子っぽくねぇな。百合のほうがもっと女子っぽかった。」



・・・!!


なんか言っちゃ駄目なやつだったか?


俯いている姫野。


・・・はぁ。


そこで、姫野が。








「やっぱり男っぽい?やー、嬉しい。これねー、黒美をバイクに乗せてた時、この乗り方で乗ったら格好いいっていわれてさー、ちょー嬉しくって、もうこの乗り方にハマったんだわ。」



爆笑しながら言う姫野。


・・・うぜぇ。



心配して損したわ。