真ノ花と嘘ノ花




由美もすぐ来た。


希蝶もちゃんと来た。


すぐ始まって、先生は私とクラスメイトの正木棟麻君に丸投げしてどこかに消えた。


「じゃあ、黒板に書いていってくれないか?」


「うん。」


正木君もいい人で、司会をしてくれた。


「じゃあ、何の出し物をしたいですか。」


由美が不気味に笑いながら言う。


「コスプレ喫茶は?」


ザワザワし出す。


そこで意外にも彼奴が。


「奈稚のコスプレ姿、見たい。賛成だ。」


希蝶の総長、八重神で。


当の奈稚は。


「え?ちょ、え?」


まぁ、由美の場合、黒美のコスプレが見たかっただけだが。