よわむし恋愛バトン



ケイタside


俺は、バタバタと抵抗するじゃじゃ馬娘を引きずりながら、一階の昇降口に向かっていた。



チカが暴れる度、サラサラの黒髪が俺の手をくすぐる。



そして、ほのかに香るシャンプーの香りに自然と胸が高鳴った。




俺、伯方ケイタは、この高校のサッカー部のキャプテン。



好きなものは、サッカーと…





横にいるコイツ、葉山チカ。