「うっせーよ、黙って着いてこい!」 私は、首をがっしりとケイタの腕で固められたままズルズルと廊下を引きずられてく。 「ヤダヤダっ!はーなーせ!」 全身を使って暴れてみるが、ケイタの腕はびくともしない。 離してくれる所か、首横に指輪が食い込んでくる。 ぅ、痛い… これ以上の抵抗は無駄だ、うん。 そう悟った賢い私は、抵抗するのを辞め静かに薄れゆく 意識を手放した。