続・生意気毒舌年下男子








私は慎に連絡をした。

早乙女二瑚らしき人物が慎のクラスに転入するかはわからないけど。

慎と同い年だから、ないとは言いきれない。

慎は『わかった』と言ってくれた。





私は教室に戻り、プリントを配る。

そしてホームルームを終え、1時間目の授業の準備をしている幸来に近づいた。

久遠先輩に会ったことを聞くと、幸来は顔を真っ赤にしていた。

そして、本題を聞く。




「誰なのあのイケメンくんは!」



イケメンくん、とは勿論彼のこと。




「あたしの隣に越してきた子だよ。
そういえば1学年下だから、慎くんと会っているんじゃない?」

「慎に聞いてみよーっと!」



彼が、早乙女二瑚なのかね。



すぐに慎から返信が来た。




【早乙女二瑚だよ、雫。
すぐに女子の人気者。
だけど、彼女いるみたいだよ】




彼女…?

綿貫沙羅のこと?

もう死んでいるじゃない。

早乙女二瑚の大事な人に、復讐出来ない。