私は親戚の家に引き取られることになった。
親戚の家には、早乙女二瑚と同い年の慎がいた。
「初めまして。
雫、です。よろしくね」
「内山慎です。
よろしく、姉ちゃん」
私はいつしか、慎と愛し合うようになった。
慎と私は、義理の姉弟。
禁断の恋にはならなかった。
「私ね、早乙女二瑚が憎いの。
パパを自殺に追い込んだ、早乙女二瑚が」
「姉ちゃん……雫は、どうしたいんだ?」
「復讐したいの。
早乙女二瑚に大事な人が出来たら、その人を傷つけてやるわ。
私と同じ気持ちを味わってもらう」
慎は私に、深いキスをしてきた。
離れると、慎は私を抱きしめた。
「雫、俺も手伝うよ。
雫が憎い奴は、俺も憎いんだ」
「慎……」
「一緒に早乙女二瑚を探そう。
雫、一緒に幸せになってほしい」
「嬉しいわ、慎……」
慎を復讐に使う道具にするつもりはなかった。
だけど、慎は私を愛してくれている。
復讐なんて、パパが望まないようなことをする私を。
―――だから私は、慎を愛するんだ。
どんな私も、愛してくれるから。


