じゃなくて!
話が脱線しているよ!!
「二瑚、ちゃんと教えて。
何で騙すような真似したの」
「…………」
二瑚は無言でスタスタ歩き、テキトーなベンチに腰かけた。
あたしもその隣に並んで座った。
「別れたいわけねーだろ」
「え?」
「…確かにこの先、俺は幸来に迷惑かけるかもしれねーよ。
その度に幸来が哀しむ姿を、俺は見たくない」
二瑚は振り向いた。
真剣な目をしながらも、寂しそうな表情をしていた。
「だけど俺は、幸来がどこかへ行く方が、ずっと嫌なんだ。
だったら俺が、幸来のことを幸せにしたい」
「に、二瑚……?」
二瑚にしては珍しくて、ドキッとした。
嘘じゃないよね……?
「ちなみに、嘘じゃねーから」
「あ、はい」
前にも二瑚に思っていること当てられたことあるけど。
そんなにあたしって、わかりやすいかなぁ?


