「え?」
「本当単純だな、幸来は」
ふてぶてしく腕を胸元で組んでいる二瑚。
……どういうこと?
あたし今、二瑚に別れようって言われたよね?
「単純…?
だって今二瑚、別れてくれって……」
「んなの、本気で言うわけないだろ」
「はぁ!?」
「叫んでねーで早く食べろ」
ぱくり、とナポリタンを食べる二瑚。
あたしは暫くポカンッとしていたけど、食べ始めた。
今度は、美味しくて大好きなナポリタンの味がした。
「どういうことよ、二瑚」
「さーて。
腹ごしらえも済んだことだし、内山姉弟を探しに行くか?」
「はぐらかさないでよっ!」
いつも頭をはたかれているので、今度はあたしの番!
そう思って手を二瑚の頭に向けたけど。
二瑚はアッサリあたしの手を避けた。
あたしの手が空を切るのを見て、二瑚は意地の悪い笑みを浮かべた。
二瑚はやっぱり、1枚上手(うわて)みたいです。


