この気持ちは、気付かれない。





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優衣と話してから、2日後。

今日は山本くんがやってくる日。どこに行くとも言ってなかったけど、わたしはちゃんと化粧もして部屋で待っていた。

お昼過ぎ、ピンポン、と音が鳴る。ああ、彼が来た…




「おはよ、」

「おはよう…」


パッと笑って、すっかり黒髪が馴染んだ山本くんが立っていた。


「中どーぞ、」

玄関のドアを開けた。

「いや、ここでいーよ。」

だけど、彼は入っては来なかった。


少し驚いてどうして、と言いそうになったけど一気に真剣になった顔を見て口をつぐんだ。







そして数秒、わたしたちは見つめ合う。







「皐月、俺はやっぱり皐月が好きだ。できるだけ一緒にいたいし、いて欲しい。寂しい思いもさせるかもしれないけど、それ以上に一緒に幸せになりたい!俺と付き合ってください!」