この気持ちは、気付かれない。




それから、いろんなところに寄り道しながらわたしの家に帰ってきた。夕食も食べて近くの夜景スポットも回ったから結構遅い時間だ。


「今日はありがとな」

「こちらこそ、」

「海、楽しかった?」

「うん。山本くんの意外な一面も知れたしね」

「俺も皐月のことちょっと知れた気がする」


好きな音楽や趣味の話もたくさんした。2人とも猫派だったことを知って、小さなペットショップに立ち寄ったりもした。すごく、楽しかった。


「…。」

「…。」


だけどこうして家の前まで来ると空気が重くなる。わたしたちにはどうしても夜の雰囲気が付きまとう…。




「…じゃあ、帰るよ。」


微妙な沈黙を破ってくれたのは彼だった。そっか、帰るんだ…


「また連絡する。今度は猫カフェでも行くか!」

「…そうね」

「じゃ!」