わたしが中学に上がる頃には、兄貴のおかげで1人で行動できるようになった。
兄貴に対する感謝もあって、家事全般を引き受けて、大学に進学した兄貴をサポートした。
「兄貴、ありがとう。わたし、がんばる。」
頑張って生きるよ。
もう、泣かない。
兄貴に心配なんかさせない。
だから、兄貴は幸せになっていいよ。
兄貴の夢は、世界中をその目で見て回ることだった。
母親の話をわたしよりも長くたくさん聞いていたはずだから、その影響だと思う。
わたしの世話に明け暮れている間にもコツコツと勉強していて、志望校の大学に合格した。
夢を実現させるために努力を惜しまず、それに加えてわたしの世話。
そんな兄貴を、尊敬せずにはいられない。
弱いわたしの兄貴だとは思えないほど、努力の人だ。



