「寂しいだけでそいつに依存すんのはやめとけ、苦しいだけだ。寂しいなら俺が一緒にいてやるから。」
「え……」
なにを言われたのか一瞬理解できなくて、反応できなかった。
ぐい、と引っ張られて、力に逆らえずに潤くんのほうに体は倒れる。そしてそのまま強く強く、抱きしめられた。
「皐月、好きだ、本当に。彼女とはもうとっくに別れてるし、俺ならここにいる。側にいてやれる。他の誰のものにもならない。寂しい思いなんか、させない。」
潤くんのその言葉は、紛れもなくわたしが欲しかったものだった。
ーー側にいる、他の誰のものにもならない。
わたしはずっと、それが欲しかった……
「…ほんとうに、」
ほんとうに、わたしだけ?
だれのものにも、ならない?
ぶわりと涙が溢れてくる。
前が歪んで、見えない。
「ほんとうに。皐月だけしかいらない。」
抱きしめる腕にぎゅ、とさらに力がこもった。
「…わたし、重いよ…じぶんがこわい、くらい…」
依存体質だし、寂しがりやだし、メンタル弱いし、きっと、わがままだよ…
「なにもこわくない。もう、1人にさせないから。」
1人じゃなければそんなの怖くねえよ、と潤くんは言ってくれた。
「…ありがとう……」
嬉しくて。ほんとうに嬉しくて、涙が出た。
ありがとう、ありがとう潤くん…
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