「皐月ちゃん!久しぶりだね、」


ふわりと私の目の前で笑う優衣は、昔と変わらず純真無垢な真っ白を纏っていた。

柔らかい髪の毛は明るい茶色がよく似合っていて、ムラなく綺麗に染められてる。

爪は短く切りそろえられていて、荒れたところなんか一つも見当たらなくて、肌もつるっとしていてまるで子供みたい。



“完璧”を絵に描いたように体現する彼女はいつまでも変わらずわたしの親友でいてくれた。高校生の時からずっとずっと変わらないままだ。



「優衣、また綺麗になったね。」

「皐月ちゃんこそ、相変わらず大人っぽくて羨ましいな。私なんか髪の毛黒かったら高校生に間違えられちゃう。」


クスクス笑って、そう言った。


確かにそうかもしれないね、と私も笑いながら返した。