あたし一人が自分の席でちょこんと座っていて。


少し寂しい気分。



「みーるくちゃーん。」



なんて思っていた時に現れたのは、結菜ちゃんの彼氏。


昨日言っていた逞くんね。



「結菜、おれにチョコレート作って来てくれたかな?」



見た目も性格もチャラ男な逞くん。



それでも、結菜ちゃんには本気ならしい。


まだチョコレートはもらっていないようで、あたしから見ても分かるぐらいソワソワしてる。



「そんな心配しなくても大丈夫だよ、逞くん。結菜ちゃん、逞くんにチョコレートあげるんだって張り切ってたから。」


「本当!?」



口止めはされていたけど、本当のこと。



結菜ちゃんも逞くんが大好きなんだから。