藍森 春洸
この少女はこの世に生まれてきてはイケナイ存在
彼女の罪は生まれてきたこと
生きていること
そして
人を "好き" になること
彼女は知らない
彼女が生まれてきたことで
1年後の彼女の誕生日の日
大事件が起こることを
彼女は知らない
知らず知らずのうちに人間を好きになってきているということを
彼女は知らない
家族が死んだのは全て彼女が生まれてきたことで起こったこと
彼女が生まれてこなければあの家族は今でも幸せな人生を歩んでいた
彼女は知っている
この世界の創造主を
彼女は知っている
この世界の終焉を