もう一度好きになるまで

走って走って走って



いつの間にか裏庭に来ていた



涙が止まらない



「大丈夫?」



この声は……蓮じゃない。



「走ってくのが見えたから心配になって。よかった話きくよ?」



「山下君っ……」



なんで…追いかけて来てくれたのは蓮じゃないのかな



「彼氏と喧嘩?」



「…私たちもうダメかも。2年も付き合ってたのに…少し離れてただけで蓮のこと全然わかんないよっ……」



山下君は落ち着かせるように背中を撫でてくれた



「福田さんが思ってることそのまま言えばいいんじゃないかな?」