「うーむ。」




只今、ドアの隙間から咲さんの教室を覗いております。



周りの目なんて気にしません。



「てか、もう良くない!?帰ろ!?
周りの目が怖いわ!!」










「おーけーおーけー。マッテネー。」



そう言いつつもメモする手は止めない。




すると、咲さんの隣にいた友達がチラッとこちらを見る。


まあ、バレないだろ、とか思ってたらその子はこっそり咲さんに耳打ち。





これはヤバいぞ。



隣の理穂は冷や汗タラタラ。


勿論私もだけど。


すると、こっちに近づいてくるじゃありませんか。




「美穂!!帰るよ!!」









「おう!!」









危険を察知した私達はもの凄いスピードで教室に帰った…ろうとした。







私達は立ち止まる。



だって、後ろから「待って!!」と声が。