本格的な夏が始まった。 扇風機を取り付けただけの部室は、野球部員全員が入ると蒸し暑すぎて、扇風機の役目をまるで果たしてない。 「あちいよ、広場。お前、もっとあっち行けって」 「だとよ、信太」 「は!?俺!?」 広場先輩たちのじゃれあいをみてると、なんだか「平和だな」と思えてくる。 すると部室のドアが開き、雫と心春先輩が入ってきた。 「みんなー!アイス買ってきたよー!」 「おっしゃあ!!ナイス、マネージャー!」 みんなが一斉にアイスのもとへ走っていく。