綾野くんたちが車に乗り込んでいく。 綾野くんが車に乗り込む前に、私の方を振り返った。 バッチリ目が合う。 「やばっ!」 慌ててカーテンに隠れ、そっと窓の外をみつめると、綾野くんは既に車に乗り込んでいた。 車が発進し、病院から遠ざかっていく。 ジッと車を見つめていると、 「雫ちゃん!」 看護師さんから声をかけられた。