翌日。 私と信太は花束をもって、病院を訪れた。 湊くんの病室の前には、部員のみんなが集まっていた。 まだ朝の9時なのに……。 きっとみんなも心配でたまらないんだ。 「おはよう。雫」 目の下にクマをつくった心春が私に微笑んだ。 きっと私と同じで眠れなかったんだ。 「おはよう。……湊くんは?」 「さっき目を覚まして、今検査中なんだ。」 「……よかった」 目を覚まして声が聞けるだけでも、ホッと安心する。