分からなくなる。 俺が何なのか。 心にもないひどい言葉で、雫を傷つけた。 「ほんと、何なんだよ……。俺は。」 帰り道にある公園のベンチに座ると、俺は空を見上げた。 何もない、すげー綺麗な青空。 ほんとなら、「綺麗だな」って素直に思えたはずなんだろうな。 でも、俺はこの青空が空っぽにしか思えねーんだ。 今の俺みたいに。