学校にきたのはいいけど、淕とクラス違ったんだ



んー、やっぱり学校ってすることないな



私は窓際だからすることもないので窓の外を見ていると、周りが騒がしくなった


もー、なんなの?うるさいんだけど


「キャ~!!淕~!」


「淕くぅ~ん!」


どんだけ猫なで声なのよ、というか


りく?あぁ、淕ね....


ん?淕?


何で私のクラスにいるの?


「ねぇ、そこの子~卯月美琴さん呼んでくれないかな?」


は?私?


「はい!」


いや、はい!じゃないし


目立つの嫌なんだけど


「りーくぅー、なんで卯月さんに用があるのぉ?」



いや、あんた関係ないじゃん?



てか、それ私が聞きたいんだけど.....まぁ、なんとなくわかるけど


「え?なんでって?それは俺が美琴の彼氏だからに決まってるじゃん」



いや、は?なにいっちゃってんの??


皆ビックリした顔で私と淕の顔を交互に見てる


「んなわけないじゃん、冗談が得意なんだね、宮村くん」


ここは平然を装って.....


すると淕はむすっとした顔になった



はて?私怒らせるようなことしたっけ?


「俺のこと淕って呼んでくれるって言ったじゃん....」


いや、なんでそんな子犬のような....


「うっ!そ、そんなこと言ってない」



ダメダメ、騙されるな、私!


すると子犬のような顔からいきなり妖艶な笑みを浮かべて私の机までやって来た


「な、なに?」


「淕って呼ばないとお仕置きだから」


なっ、や、え?


淕は机に片手をついて私の耳元に顔を寄せて熱っぽい声で囁いてきた



私の顔に熱が集まってきたのが分かった





「卯月あんな顔すんだ?やべぇ、俺タイプなんだけど」

「さすが、学校ーの美少女だよな、マジかわいい」




そんな、周りの声なんて私の耳には届いていなかった


でも、淕には届いていたようで....


「お前、こんな顔俺以外に見せんなよ」


「な!こんな顔ってなによ、普通の顔なんだけど!!」


「そう言うことじゃねぇよ...少しは自覚しろ...」



すごく呆れた顔された



相当ムカついたけどそれはまぁ内に秘めて


まぁ、今日話そうって話してたからわざわざ私のクラスに来たんだろう



まぁ、今来る必要あるのか分かんないけど.....


「用事があったんでしょ?どうしたの?」


「あぁ、そう、そうなんだよ、ってここ人多いし場所移動しない?」


周りを見渡すと皆私と淕の会話を聞こうと聞き耳をたててた



確かにこんなところじゃ話せない


「そうね、じゃあ行きましょうか」


そして私達はクラスを後にした