また見ていたことがバレた焦りと、思わず見惚れてしまったことが恥ずかしくて、慌てて私は首を振る。 「な、何でもないの」 「…ほー、俺に見惚れてるのと思った」 「!」 全くその通りでございます。 返す言葉もなくて、ぐぬぬ、と押し黙れば桐生君は楽しそうに喉を鳴らした。頬に昇る熱が邪魔なことこの上ない。これじゃあ否定出来ないよ。 繋がれる手とは逆の手で頬に触れ、火照りを隠そうとすれば、桐生君は私を見て口角を上げた。イケメンって狡い、しかも桐生君は自分が美形だって自覚がありそうだから尚更だ。