翔side

「おはよー。バスケオタク。」

席につくと隣から声がした。

「...オタクってなんだよ。」

ギロッと隣を睨むと、西村が笑っていた。
こいつの名前は、

西村 あずみ(ニシムラアズミ)

静かで目立たない性格。バレーの推薦をもらってこの高校に入ったらしい。
他のやつには優しいくせに、俺だけにつっかってくる。
まぁ、美人な方なんじゃね?

「俺がバスケオタクだったら、お前バレーオタクだろ。」

「はい?私はただバレーが好きなだけ。」

これが、静かなやつの性格かよ。
黙ってたら、周りのやつみたいに、美人だって認めれんのに...。

「そんなん俺だってそーだし。バスケが好きなだけ。」

「はいはい。あと、昨日は大活躍だったわねー。」

「だろ?まぁ、一応推薦で来てるからな。」

「でも、もう一人すごいのいたわね。」

「あぁ。水間だよ。」

「水間って...。水間 智?」

「そ。」

「へぇー。あいつ上手いんだ。」

「やばかった。」

「あのジャンプ力だったらバレーでもいけるわ。あっ、そーいえばこっちもすごい子いたよー。」

「どんなやつ?」

「えっと、凄いスパイクが強くてショートカットでめっちゃ可愛いの。スタイルもいいし‼推薦できたんだってー。」